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Sunday, October 10, 2010

John Muir Trail Section Hike 完了!!

今年から はじめた登山の 今年最後の挑戦として
カルフォルニアにある 長距離の登山ルート(Trail)、Yosemite 公園から  Mt. Whitney まで 続く John Muir Trail (JMT)340km のうち 最初の90KMにチャンレンジすることにした。(右のアメリカ地図の赤い線がJMT全工程)いきなり全部も危ないしねー、移動等いれて1ヶ月の休みは、とれないし。Section Hike(部分的にあるく)ということで4分の1だけ。
Whitney Hustonの名前はこのMt. Whitneyにちなんだのかなあ。この山は アメリカのメインランドで一番高い山だ(4421m)。今回は行かなかったけど。
5泊を 3000m前後の 山の中で テントで泊まり、食料、テント、寝袋、衣服、その他は、基本的には、すべて背負ってあるく。水だけ現場 調達。これ以上歩く場合には、経由地に食料を配達して 郵便局等で受け取るというアレンジが必要となる。

一応無事に 完歩し、帰国したので、全体的な 振り返りを書いてみようかと思う。
行く前の計画と実際いってみて思ったこと、がメイン。各日の行程の詳細は別で投稿する。

アメリカでの 登山、そしてヨセミテ公園は行った事ない、6日も歩くということで いろいろと 不確定要素が 計画にはあるので1日の予備日を設けた。登山口のヨセミテ公園、ハッピーアイル(幸せ小道?)までは、サンフランシスコ空港から 途中1泊してのアプローチ。そこからの実際のルートは、上の地図のとおり。Reds Meadowで 山を降りて ヒッチハイクで Mammoth Lakeへ その後 TAXIと飛行機で 3日かけて 帰国した(1日は予備日消化しての休暇)。


情報源は、基本は インターネットで英語と日本語のサイト。あと Essential Guide for JMT という本。

赤い線が 今回の 登山コース、青は、登山口への移動と登山口からの町への移動コースに線を引いた。A~Gのバルーンの注釈は、事前に決めていたテント地の場所だが、ハプニングにより 予定がずれて 使えず、写真の注釈で しめした赤のバツ印が 実際の止まった場所。1日平均15KM/10マイル 移動だけど、最終日は、はやる気持ちが抑えられず28KMもいっきに歩いて完了させてしまった。

これまでの経験は、今年4月の高尾山から始まり、丹沢いくつか(大山、三峰、鍋割、塔の岳)、槍ヶ岳、木曽駒残雪、富士山、大雪山系。テントでの泊まりは1泊が MAXで 3回ほど。この9月のJMTが一旦 今年の登山の区切りとなる。レベルはといわれると 登山6ヶ月の初心者です。中級か?!
いやーはまったね。6ヶ月で、旅費と、装備で けっこう使ってしまった。奥さんありがとう!!来年は丹沢メインで 経験つみますので旅費は、減らします。
計画時に一番 参考にしたのは、実際の自分の山行の中で一番長くあるいた 槍ヶ岳の距離と時間だった。槍ヶ岳は、2泊3日。上高地→槍の肩まで 9時間。帰りは、7時間。片道20KM。このルートは、最初の15KMは ほとんど平地 か 軽い登りで500m稼ぎ、 残りの5KMで 最後どんどんときつくなり1000Mも稼ぐ。(最後の 殺生ヒュッテ→槍の肩のスイッチバックは、へこみました。)

そして、JMTの1日目は1500m の 登り、距離は 15KMの予定にした。槍ヶ岳の実績を考えると 1日8時間あるけば、なんとかなるという計算。実際、この数字が 1日の平均移動距離となった。毎晩 夕食後は、明日のキャンプ地の場所を 地図とガイドとにらめっこしながら決めた。3日目くらいでだいたい わかったのは、きつい登りがある1マイル(1.6KM)は1時間(休み込み)。平坦地なら 1.5倍以上の速度、下りなら2~3倍進めるということ、昼休み等で1時間とれば、登りが2割くらいなら歩き時間7時間で 10マイル いけるっちゅーわけですわ。

日の出が6時AM、日の入りが7時PMだった。そして、朝の準備(水確保、朝食、片付け、トイレ、テント
撤収、パッキング、準備体操)は、日が出てから どうやっても 実績として2時間かかった。そうすると8時~9時 出発で 次のキャンプ地は 大体5時PM到着。そして、テントできて水場がちかくて、熊がこなさそうな場所を探し、テント設営、洗濯、夕食をテントから離れたところで食べ、片付け、熊缶を
テントからはなれたところに配置して、一応鈴をつけ、やっとテント内でおちつく。これも大体2時間かかるので、ちょうど日が落ちる7時半PMに、テントに入ることができる。

テントでは、なによりもまず、今日の成果である距離と歩きと休憩時間をまとめ、そして、その成果を元に、翌日のキャンプ地を決める作業が1時間と かかかる。このころには、気温が劇的に下がってくるので、テント内で お湯をわかして、飲んだりした(天窓つくって)。そのたいろいろして、10時くらいに 小をしてから 寝袋にはいって、睡眠開始。ただ、1日たりとも、通しで7時間とか寝ることはできなかった。
これが1日のサイクル。10PM-6AM 睡眠、6AM-8:30AM朝の準備、8:30-17:30歩き、17:30-19:30夜の飯等、19:30-22;00雑務。

昼は、半そでTシャツ1枚で OKだが、
朝、夜は、非常に冷えるので 防寒は 完璧にしたほうがいい(9月だからかもしれないが)。寝るときの上は 、モンベル メリノウール エクスペディション、歩きよう化繊長そでTシャツ、薄手ユニクロフリース、ユニクロウインドブレーカー、モンベルインナーダウン、ミズノ 雨具上着の6枚を着て、マイナス対応の寝袋に入ったが、寒さで寝付けなかった。少ししかなかった ホッカイロ2つを消費して なんとかしのいだ。
いくらきても かぶっても、衣服のなかの空気温度が 低いと 体温だけで温めることになるので、すぐあったかくなりたいときには、カイロが必須だと思った、次回は1日2つ(上半身と下半身)分の小さいホッカイロを持っていく。
ある朝なんかは、洗顔用に 外においておいた バケツの水が3mmくらい凍っていたので、間違いなく零下いっただろう、昼は、25度とかそれくらい。なので 半端ない 温度変化だ。

あと、大きな発見は、 日ごとに、食欲が なくなっていったことだ。根性なしなのか、山飯がまずいのか、体調がわるかったのか よくわからないが、4日目夜 は、食べる気がなく、行動食のSOYJOY1個だけ。5日目夜は、なにも食べるがせず、お茶とお湯だけになってしまって、それでも吐き気がして、体は、吐こうとしていた。そのとき思ったのは、水か食事で 胃腸が調子悪くなったのじゃないかと、なので 胃腸薬を次回は持参。あと、現地取得の水も最初は、おいしくいただけたが、たまに 飽きるので、 ポカリとかアクエリアスの粉も持っていったほうがいいかもと思ったし、吸収がよくなるので、体にもよいはず。

そして、最後に、今回の92KMの行程に対する感想。JMTでなければ、最初のYosemite→Tuolumneの道は、行かなくてもいいかなとおもった。理由は、人が多い(両登山口から10マイル)、景色がTuolumne以降とくらべると劣る、登りが多い。

それに比べてTuolume以降は、上高地IN USA 、最初は、平坦な 川沿いの 広い 長い トレイルが つづき、Donohue Pass 越え前には、 きれいな 湖と雪渓のすぐ横を通り、峠を 超えると広いきれいな 湿地帯。そのあと RushCreek などの 小川の嵐のあとは、宝石の名前がついた湖が次々と 目を楽しませてくれる。Thousand Islands Lakeを見た瞬間は、感動で涙が出そうになった。次回やるとしたら、また Tuolumneから はじめたいと思う。あと、9月は、JMTを歩く人がすくないとのことで、実際そうおもった、登山口から10マイルいくと もう 2時間に1人くらいにしか 会わない。この Solitude(孤独感)は 最高、 すばらしい自然を 独り占めしてる気分にさせてくれる。また9月にしようかと思う。1つ問題は、 雨の降らない このルート、去年の雪が9月だとなくなって、地図上に書いてあるCreek(小川)が 消えていることが結構あり、テント場を変更する必要がでたことがあった。水を多め にもてば 問題ないんだけど。重くなる。

くどいが、記憶に一番のこっているのは、最後の2日をすごした、 Tuolumneから Shadow Lakeまでの すばらしい景色だ、ここは、確実に あと1日足して 湖を眺める時間がほしかった。家族で行ってみたいルートだ、そして、 ものすごい寒いが、夜の 星空は、 信じられないくらいの星があった、天の川 、英語で Milky Wayとは よくいったもので、あまりにも多い星の数とそれが発する小さい周りの光が ほんとに白い帯を作っていた。写真に撮ろうとおもったけど、ポケットデジカメでは不可能だった。次回は、星の取れるカメラをもっていくぞ!!!John Muir Trail最高!ありがとう! 数年以内に制覇するぜ!

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